日々、オイカワ

さぁ、エンジンをかけ走りだそう 



共有する時間
一人ではないという楽しみ方

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(左・NさんのADIVA AD125 右・Gran Lussoの ’63 Vespa 150GL)


5月7日

夜明け前。
「タン、タン、タン、タン…」2ストのベスパ特有の勇ましい羽音を響かせ、
月明かりの道を突っ走ってゆく。Nさん宅へ午前4時に到着した。

今日は峠道を駆け抜け、遠くの里川を巡るのだ。
我が「Vespa 150GL」も久しぶりの往復120kmのツーリング。
ヴィンテージベスパにとってはちょっとした冒険気分だ。


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(photo: Nさん)


夜が明け始めた。

あたりが青白っぽい朝の清々しい空気に包まれてゆく。
先行して案内してくれたNさんが峠道に入る手前に「ここからずっと一本道ですから」と、先を譲ってくれた。

身を引き締める思いで先を進んだ。
そして、出くわしたコーナーでは、前ブレーキ・後ブレーキを上手く使いわけ、
減速して4速から3速へシフトダウンさせる。エンジンブレーキの振動が細かく軀体を伝わる。

普段はフワフワとして乗り心地がよいベスパのサスペンションも峠道のカーブでは今ひとつの踏ん張り。
体全体でしっかりバランスを保ながら体を傾けてゆくとコーナリングも実はけっこう楽しい。

6.25馬力はあると言われる「Vespa 150GL」も非力感否めないコーナーでの急勾配な登り坂。
3速から2速へシフトダウンしてエンジンをぶんぶんとまわすとそれでも小気味良く駆け上がってくれた。
〝60年代のスクーターといっても侮れないぞ!〟と己を鼓舞する気持ちでコーナーを攻める。
全身で感じる加速感と同時に、心の中では何か無性に誇らしい気持ちになってきた。


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午前6時。
まだまだ走り足りない気分ではあったが、現地到着。ヤマメでも出そうな里川の渓相だ。
ここはNさんが今季注目しているエリアでも特に大型のカワムツが潜んでいるという。
Zacco Fly Fisherにはたまらないポイントなのである。


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朝の爽やかな空気のなか、開始早々に活性のよいカワムツを存分に味う。


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おやおや? 予報とは異なり突然降り出した雨。


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おいおい。だんだんと本降りのようになってきたぞ。


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(photo: Nさん)


ふたりして「気にしないで続けましょう」と言ってみた(笑)


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小さい小さいカワムツも貪欲にかかります。
60年代の我がリール「Hardy Bros The Flyweight Silent Check for Abercrombie & Fitch」と記念撮影。


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そして15cmは越えるいいサイズも。
雨と魚のヌメリでほぼ水没したドライフライを諦め、
新しくピンピンに乾いたドライフライに替えて同じ水流にドリフトさせたら〝ガツン〟と派手に出た。
しかもカワムツ独特のトルクのある走り。心躍る瞬間である。


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釣り上がりきったので、いったん道路に出て今度は下流へ向います。
道沿いには色とりどり咲き乱れたツツジの庭園が目を楽しませた。


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今度は下流からスクーターを停めているところまで釣り上がり開始。
先行のNさんのロッドBlue Heronが気持ちよく撓っているので、気になって近寄ってみると、


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おーー! 16cm、17cmサイズのカワムツが。しかもオイカワも混ざっているし!


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木陰の向こうに大型のライズがあってそこまでキャスト。
Nさんはこの堰上に足は入れない。入れると波紋が水面を伝わり大型は沈黙してしまうとのこと。


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「GLさんもどうぞ」譲っていただいたがどうしてもキャスティングが届かない。
仕方ないので波立たせないように足を踏み入れてみたが、
手前に水はどんどんと流れるのに、波って上流へ伝わるんだね。それは小さい波紋だった。でも広がっていった。
Nさんが教えてくれたとおり大型は散ってしまったみたい。釣れても13cmとかノーマルサイズばかり!


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似たような場所でもやってみたが、今度はアワセミスを2回!
「いまのデカかったよ〜」とNさんに教えてもらったり。でもそのあとは13cmとか11cmとか。
大型は最初に仕留めないとダメだね!けっこうスリリングな釣り。これは楽しい!


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午後12時半。
気づけば雨は上がり夏のような汗ばむ陽射し。前半を終了。
今度はインレットの大型オイカワを狙いに行きます。


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我がGLは快調そのもの。
ベスパに跨がる振動と全身に受ける風に、身も心も酔いしれる瞬間。

湖畔にスクーターを停め、ここではNさんが先週に16cmのオイカワで賑わったというので、
ウエットで攻めてみますが、アタリがこない。。。


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上流にオイカワ達が移っているかもしれないということで、
釣り上がるがアユばっかり!


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さっきの川だけで40尾以上は釣っているのにようやくのカワムツ1尾め。
しかもオイカワ狙いで入渓したのに、オイカワじゃないし(笑)


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ということで諦めてさっきのインレットに戻ってきました。
結構な水流が2本あってそれがクロスしたその脇にウエットで流してみます。
(ちなみに昨年のハスMeetingのときGreen Cherokee さんからいただいたウエットを使用)

ゴツゴツともアタリもせず、リトリーブしてゆくと掌に重みを感じ始めました。
そうすると今年初のハスが釣り上がることに。きれいな銀色の魚姿ですね。


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もちろんNさんにも来ましたよ。
余裕で16cmはある、しかも丸々と体高のある見事なオイカワ!羨ましい!
ふたりともようやく得た獲物ににんまりです。

そしてその後、粘っていたGLのロッドにも重くてゴツゴツしたアタリが。
さっきのハスとは比べ物にならないくらい活きのいい撓り。
水面から顔を覗かせたのは16cmクラスのデカいオイカワでした!

Nさんに「オイカワだよ!オイカワ!やった!」とか
ごちゃごちゃ嬉しそうに話していたら、「フッ」と重みが無くなってしまいました。
そうです、バレてしまったのです(残念)

その後も続けてみましたが、アタリはでず。
午後5時すぎ納竿。


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Nさん、今日はアテンドしていただきありがとうございました。

奇しくも新旧違えど各々こだわりのラテンの乗り物に跨がり、
ZaccoのFly Fishingに心奪われた風変わりなこの二人が名付けた、

〝イタリアンスクーターズ・ツ(釣)ーリング〟

Scooter TouringもFly Fishingもこの上ないほど充足感に浸れました。
近いうちにまたやりましょう!


*******

※最初の導入文はNさんの言葉を引用させていただきました。
重ねてお礼申し上げいたします。GL

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連休の過ごしかた 



のどかないつもの川の風景を眺めながら過ごす。
移りゆく時間とともにしばし、オイカワを愉しむ。

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5月4日

先日の渓流釣行でお世話になったGreen Cherokee さんに
GLいつもの川を楽しんでいただこうと急ではあったがお誘い申し上げた。

今回はヤマメ愛さんにもご同行いただき、
3人でGreen Cherokee さんのご愛車・Green Cherokee 号で出発。


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「今日はウグイがすごく釣れた」と早朝に川に入ったNさんより情報を仕入れていたので、
真夏のような陽射しを背に受け、その教えのとおりのウグイポイントから入渓することにした。


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午後3時開始。入念に準備されているGreen Cherokee さん。


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今日も一段と激しい強風。
なのでGreen Cherokee さんとヤマメ愛さんのふたりはウエットでトライするようです。
GLはいつも通りのドライでキャスト。続けて2度バイトされたが乗らず。その後はぱったりでした。

ヤマメ愛さんのウエットに鮎が。禁漁期なので傷つけないよう優しくリリースします。
鮎がかかるということはどうやらオイカワやウグイ達が追いやられているようですね。


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30分しても釣果が上がらないのでこの場所を諦め、いつもの瀬に移動することにしました。
初夏のような風に包まれながら土手を歩くのはとても気持ちがいいです。


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当然こちらも強い風。にも関わらずヤマメ愛さんのキャスティングの美しいこと!


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こちらは確実に釣れると思ったんですが、今日はいつもの瀬がとても渋い!
前回の良型連発はいったい何だったんであろうか。全然バイトがありません。


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ようやく10cmのオイカワ。あまりに釣れなかったので力が入りすぎて
久しぶりにアワセですっ飛ばせてしまいました(汗)


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おふたりはカワウ除けネットあたりに居着いている魚を狙ってウエットで攻めます。


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GLのドライフライにようやく2尾目がかかりました。今度はナシオさん印オイカワネットにと思い、
これまた11cmくらいの小型をネットに添えます。「空飛ぶオイカワ」ばかりしているので
実はネット撮影はちょっと苦手です。。。


「ちょっとネットが被ってしまってキレイに収まらないなぁ」


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「ああ!」


オイカワさんは脱走されてしまい、元気よく大自然に帰っていきました…(鬱)


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そのころGLと同様にかなり苦戦を強いられていたGreen Cherokee さんにも待望のオイカワが。

いつもの川の到着前に挨拶がてら立ち寄ったNさんの御宅で、
Nさんから手作りの鑑賞ケースをいただいていたGreen Cherokee さん。
〝どうしてもケースにオイカワ入魂を!!〟と燃えておりました。良かったですね!


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「ああ!」


なんとケースイン直前、大事なオイカワを落としてしまいました……(残念)


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それを知ってか知らずなのかいつもの川の風景だけが、


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傷心のふたりのこころを癒してくれます(笑)


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ところがこんなふたりのていたらくとは違い(Green Cherokee さんごめんなさい)
ヤマメ愛さんだけ着々と釣果を上げていました。しかも20cmのニジマスまで釣り上げています。
トータルでオイカワなど20尾は釣ったとのこと。今日は特に渋いなか素晴らしい腕前です!


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あらたな獲物を狙いポイントを探るGreen Cherokee さん。がんばってください!


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夕暮れの空がその色合いを一段と深めてゆき、水面もその色を濃くしていきます。
しかしながら誰ひとり止めようとしませんね。


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流れるフライのまわりにターンして戻るような魚の動きが何度も見られました。
どうやらドライフライが見きられているようです。

この警戒心が特に強いオイカワをなんとかして釣りたい。
至るところを攻めましたがバイトしてくれません。さらにドライフライが見えにくくなってきました。

そのとき水際から60cmもない範囲の水深の浅いところでライズを発見。
岸の草や石にかけないよう注意してキャストしてドリフトさせるとすぐにバイトが。

先日改良したピンクポストのオイカワ用フライを喰わえての9cmをフッキングすることができました。


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立て続けに13cmが勢い良くバイトしてくれました。これが今日イチでした。
サイズの割に体高があったので、それなりに手応えがあり楽しむことができました。


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そのころGreen Cherokee さんにも釣果が。
Nさん印の鑑賞ケースに待望のオイカワ入魂をしていらっしゃいます。

夕暮れの空に溶け込むように瑞々しいオイカワが〝空〟飛んでますね!
これはキレイ!


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あたりはこれ以上ないくらい暮れ、気がつくともう午後7時。
ようやく誰もがロッドを振るのを止めました。止めたというか諦めたというのが正しいでしょうか。

時間を忘れてどっぷりとオイカワフライに身を浸した感じでしたね。
Green Cherokee さん、ヤマメ愛さん本当におつかれさまでした。
反応はとても渋かったですが、これに懲りずまたごいっしょしましょうね。



日々、ヤマメ 



たぶん一生忘れられないと思う。
なぜなら親愛ある友人がボク以上に喜んでくれたのだ。
あの笑顔を忘れられないだろう。

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5月1日

我がZacco flyの友、Green Cherokee さんより
「渓流に行こうかと。ご都合いかがですか?」とメッセージをいただいた。

渓流は今回で2回目。前回はナシオさんとやはり同じくGreen Cherokee さんとの真夏のゆったり渓流釣行で、
「おふたりに釣っていただくためにボクはガイドに徹します!」とGreen Cherokee さんが宣言、
一度もロッドを振ることはなかった。

そして、その好ガイドによりナシオさんが見事にイワナを仕留めることができた。
ただ不肖GLは当然の如く樹木釣りがメインで魚を触れることはなかった。


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なので今回はいつもとおりのタックルのほうが使いやすいだろうと、
普段使いのオイカワ用タックルで臨むことにした。

ティムコの『インファンテ・オイカワスペシャル』に
これまた同じティムコの#1ライン『3M スープラ JストリームDWF1F』を半切にして装着。
先日入手したHardyの『Flyweight Silent Check』に関してはロッドとのバランスが良くなった。
それは前回のオイカワ釣行で立証済みである。さらに数日前に群馬県沼田市にあるフライショップ
Anglers Paradise』から取り寄せた白と緑の斑カラーの渋いバッキングラインを巻いて準備に余念がない。


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最近、バイス購入した。リールに出費が偏ったためにサンライズの『タイマスター』、激安のインドバイスを
Amazonで1976円で購入。高級バイスを使ったことがないので比べられないが意外にも悪くはない。
まだハックルを購入してないので実際は巻けないのだが、いつも使っているティムコの
タシロオナシフラップストーン』(TMC-100SP-BL #20)をもっと視認性をよくするために
ピンクのポストを付けてカスタマイズ。毛鉤もこれで臨むことにした。


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今回はGreen Cherokee さんが
愛車クライスラー『ジープ・チェロキー・スポーツ』で案内してくるとのこと。
不肖GLも実は一昨年まで18年間チェロキーユーザーだったこともあり
ヤマメ釣り以上にテンション上がりまくり(笑)
新緑の若葉の芽吹いた色以上にチェロキーの車姿が映えますね!


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Green Cherokee さんの安心、安全、快適な運転であっという間に目的の川につき、
入漁券を購入、駐車場で釣り支度。例によって、「GLさん、どうぞどうぞ!」と先行を促され、
川に降り立つ。今回の渓流はわりと歩きやすい里川。こちらも安心、安全……しかし快適とはいかなかった。

なぜってキャストがうまくできないんだから、草にひっかけ、ティペットは絡みで、水面みるより糸とにらめっこ。
20分くらいやって一旦Green Cherokee さんに先行していただいた。


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絡まる糸を解こうと見つめる手元から顔を上げると、なんといきなりGreen Cherokee さんが
フッキングしているではありませんか! 開始早々さすがですねー。このお方!


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ジョニーさん印の『わくどきバンブーロッド』がスリリングに弧を描くように撓っています。


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往生際の悪い見事なヤマメをランディングネットに納め、満面の笑顔のGreen Cherokee さん。
この笑顔をお見せできないのが非常に残念! とてもステキでした!


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GLからみた印象は25cmはあると思ったが、Green Cherokee さん曰く23か23.5くらいでしょうとのこと。
いやいや見事な魚姿ですよ。素晴らしいファイトが見れたのでGLも大昂奮しました。

その後、GLにも先ほど紹介したカスタムオイカワ用フライにも反応が。
水底から突き上げるようにフライに大きな口をあけ毛鉤にむかって見ていてドキッとした。

なんで釣れなかったって? ちょうどキャスティングし直そうとラインを回収しはじめたときで、
あと数センチでバイトだったんですね。ああ、もうちょい我慢して流しておけばよかった(笑)


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陽が高くなり反応が悪くなったので食堂で美味しい唐揚げ定食をいただきました。
どっかで似たような写真見たなぁ(笑)


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後半戦開始。
先行させていただいているのに大半を絡んだ糸を直したり木にひっかけ毛鉤をロストしたり。
聞けばGreen Cherokee さんは今季はじめての渓流釣行だとか。

もう申し訳ない気持ちと今回も案内いただいて釣れなかったらという気持ちと、
慣れない渓流の釣り上がりでの体力疲れと、絡んだ糸解くのって意外に精神的に堪えるんですよね。
ということでGreen Cherokee さんに言わなかったけど、8、9割は心折れてました(笑)


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それでも水面を叩きます。そんななかこんな渓相。
中央の苔が付着した石のあたりをGreen Cherokee さんにいただいた黄色エルクヘアカディス
(多分フックサイズは#14と思う)でドリフト。

石の前を左へ流れ、流心に飲まれフライが沈む。ああ、また沈んじゃった。
フロータント付け直そうと思ってピックしようとロッドを立てると
明らかに小さいけどずしりとした重い手応えを掌で感じた。

後ろからGreen Cherokee さんの大きな歓声に見守られてるのに、ネットのなかを見るまで
GLは「カワムツですよ。大きいカワムツ」と自分に起きた現実を認識してないようです。


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フライを静かに沈むようにバイトしたのか、水没したフライを喰ったのかよく分かりません。
なので狙って釣った一匹ではありませんが、ここでボク以上に喜んでいただいているGreen Cherokee さんと
がっちり握手を交わした。人生初めてのヤマメが釣れて正直ほっとしました(笑)


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4種類のヤマメ入魂完了。
ティムコの『オイカワスペシャル』、Hardyの『Flyweight Silent Check』にはヤマメ入魂、
Nさんにいただいた鑑賞ケースにも初めての入魂。
そしてなんと言ってもナシオさん印のランディングネットにもこれまた初めての入魂完了。
正直、これまでは渓流ネットに入魂できないかもって思ってました(ナシオさん、ごめん)

小さい15cmのヤマメでしたけどこうして見ると美しいもんですね。
みなさんが魅了されるのも分かる気がしました。


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空飛ぶヤマメは空が少ないのであえなく失敗。残念(笑)


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(photo: Green Cherokee さん)

せめてもの恩返しというには無力すぎますが、ともあれ釣果がでました。
ここまでこれたのは辛抱強く何時間もアテンドしていただいたGreen Cherokee さんのお陰です。
またオイカワとは違う渓流フライフィッシングの世界を身をもって知ることが出来ました。
今後のオイカワフライフィッシングの参考にもなります。

これに懲りずにごいっしょしましょう。
本当に有り難うございました!