日々、オイカワ

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ベスパに乗ってみよう 



毎日暑いですね。アスファルトの照り返しが強い。
樹々もさぞかし暑かろう。

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気がついたら先々月末からベスパを動かしてなかった。
ひと月エンジンをかけてなくてもどうってことないと思いつつ気になってしまう。


〝そうだ、ベスパに乗ろう!〟


でもせっかくなんでみなさんにGLのGLを紹介することにします(←ややこしいね)
ボクのベスパは1963年(farwater さんと同じ昭和38年!)にイタリアで製造されたPiaggio Vespa 150 GL。
このPiaggio(ピアッジオ)社はもともと船舶・鉄道・航空機を造っていた会社。
1923年にはオリジナル設計の戦闘機やローマとバルセロナ間の航空路線会社を造ったり。
日本に置き換えると川崎重工みたいな企業体でしょうか。

敗戦により平和産業へ転換。
モノコックボディにエンジンを収納した大量生産できるスクーターを造るようになったんですね。


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CLD Vespa TECNICA 2 1956/1964(p159からp165より)

ベスパ初の角目(イギリスでは台形と言われているらしい)ライトが印象的ないかにも60年代なデザインですね。
これ以上の詳細は購入店のブログ「密林商會報」をご覧ください。ボクより店主Fさんが詳しいので。。。


*******

さて前置きが長くなりましてスミマセン!
いっしょに動かしてみましょう。


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おっと!そのまえに最近クラッチレバーの根本が緩んでたので、
増し締めします。


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旧いベスパにはセルがありません。キックでエンジン始動です。


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まずは銀色の燃料コックのつまみを上に起こして、
黒いつまみのチョークを引き出します。


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そのときアクセルグリップのアクセルは閉じた状態にします。


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キックに足をかけ踏み込むとこのGLの場合、3、4回のうちでかかります。


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ちなみに走行後のエンジンが暖まっているときはチョークを引かず、
アクセルグリップをふかしてキックするとかかります。
また2速に入れてクラッチを切り思いっきり自走してスピードがでたら
アクセル拭かすと同時にパッ!とクラッチを離してエンジンかける〝おしがけ〟っていう手もあります。


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「タン、タン、タン、タン……!」2ストらしい勇ましい音をたて、
ひと月以上あけていたのに関わらず4回めでかかりました。問題ないですね。
かかったらチョークを元に戻します。

常にライトオンしてますが昨今のLEDとは比較にならないほどの微弱な灯火が。。。


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さぁ、シートに跨がってください。
ここからがベスパの醍醐味のはじまりです。

オートマではありません。マニュアルです。しかもハンドグリップギアチェンジ。
ある意味、走るための儀式かもしれません。
これが不思議な感覚。人間味がある機械の良さを感じますよ。


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これがニュートラル。エンジン掛けるときもこの状態です。


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クラッチレバーを手前にひき、クラッチを切ります。
切った状態で手首を時計の3時の方向から2時の方向くらいにあげると、
「ダーン!」と振動と音を響かせ1速にギアが入ります。


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次にアクセルグリップを時計の3時の方向から1.5時くらいの
3、4割くらいの拭かし状態でクラッチをゆるっと離すと動きだします。
意外にトルクフルなベスパなんで、思いっきり拭かしちゃうと平気でウィリーします。
(別のベスパでしたことあります)


走り出すとさすがに1速はエンジンブレーキが強いのである程度加速したら2速に替えましょう。
いったんアクセルを戻して、今度は握ったグリップを下げニュートラルを通過してチェンジしてゆきます。


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だいたい低速時は2速ですが、だんだん速度が増してきました。3速に替えましょう。
同じようにアクセルを戻し一度クラッチを切り、グリップダウンしてギアチェンジして
クラッチを戻しアクセルを加えてゆきます。


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3速、4速のハンドルの状態です。

ギアチェンジのコツは速度に見合ったギアチェンジをすること。
低速なのに無理に4速にしたり、特にシフトダウンは完全停止してからギアチェンジは
故障の原因になるので避けたほうがいい。
停止時はニュートラルか1速でクラッチを切るのが望ましい。
もし間に合わなくて3速で止まったら、ゆっくり拭かし気味で3速のまま始動しましょう。


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今から60数年前の1951年、パリに近いモンレリーサーキットで125ccのベスパに乗る
テストライダーのディノ・マッツォーニが171km/hを出したという記録が残ってますが、
ちなみにボクのGLはそんなにでません(笑)40、50km/hでのんびりいきましょうよ。
でもどこかにその血統が見え隠れを思わせるような走りをしてくれます。(と思いたい)


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いい感じに走っているじゃないですか!

歯切れのよいエキゾーストノートが心地よいですね。
そして往時のイタリアに想いを馳せながら風を切って東京の街を駆けてゆきます(笑)
でもこの瞬間がたまりませんね!


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走ったら止まりますね。
右のレバーは前輪ブレーキです。使い方は自転車と同じ。


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後輪ブレーキは右足下にあります。効き具合は前より遥かに効きますが、
おもいっきり踏むと後輪がロックしてしまうので、まるべく前ブレーキとエンジンブレーキをつかい
速度を調整すれば安全に走行できます。いずれにしろスピードの出し過ぎはよくないですよね。


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最後に停まったらエンジンの止め方です。
右ハンドルにちいさい黒の押しボタンがあるのですが、
これをエンジンの音が静まるまで押します。「ブルルルゥ〜……」とあっさりと停止。


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たぶんfarwater さんかGreen Cherokee さんくらいしか反応してくれないと思いますが、
でも一度紹介したかった!

現代の最新のバイクやHV車も良いですが、こういったクラシックなものにこそ
実は人間の本来の愉しさを享受してくれるなにかがあるとボクは思います。
クラシックななかにモダンなものを見つけるのがボクのなかのテーマです。
それは中世から続いているフライフィッシングも同じですね。


と最後は強引にフライにまとめて次回はやはりフライの記事を書きますね。
ちなみにボクのGran LussoはこのVespa 150GL(Gran Lusso)から拝借してます。
長々とおつきあいください有り難うございました!

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コメント

Gran Lussoさん、こんばんは。
めちゃくちゃ良い記事ですね。Vespa GLを溺愛する気持ちが一文字一文字に溢れています。
私も昔はバイク乗りで、最初に買ったのはYAMAHAのJOG、次はKawasakiのKMX125をボロボロになるまで乗り倒し、KawasakiのEliminatorに乗ったもののオンロードだけでは物足りず、Honda CRM80(#Frame20でした・・・)で安近短な渓流沿いの林道を毎週走りまくっていました。
車もバイクも、自ら動かす、って気持ちが大事だと思うのです。自分の股の間で何千回転しているエンジンの動きを想像し、その振動を感じてバイクを走らせる・・・。
ちなみに私の昔の愛車Suzukiジムニー(660初期型:幌仕様)も良い車でした。札幌在住時代にどれだけ道内をあちこち走ったことか・・・。タイヤのノイズが幌の隙間からリアルに聞こえてきました。高速を走ると幌がバタついてカーステ(当時はテープ!!)すらマトモに聞こえない・・・、そんなところに愛着を感じてしまいます。 (^^ゞ
もはや完全に少数派だとは思いますが、”俺が走らせている・・・”、って思える感覚って大事だと思っています。けど一方でそういう車は限りなく少なくなっていますよね。
そういう訳で、我が緑チェロキー・・・GLさんも100%賛同されると思いますが、愛して止まない車ですよね!! 妻子持ちでなければ間違いなく自分が死ぬまで乗り続けます!!

Green Cherokee #- | URL | 2014/07/31 23:06 * edit *

Green Cherokee さん、こんばんは!

お誉めいただいて恐縮です。風をきって走るバイク(ボクはスクーターですが)はとても心地よいものですね!おっしゃるとおり〝自ら動かす〟って気持ちが大事ですよね。気持ちがそのエンジンに伝わり、お返しにその振動がバイクの鼓動となってライダーやドライバーに還って愛着に変わってゆく。旧車が全ていいわけではありませんが、昨今の車にはそれが足りないのも事実。シンプルとは意外に深みがあり、車もバイクも人馬一体がいいですよね!
今度は我がGLのチェロキーの記事書こうかなぁ(^^;)

Gran Lusso #- | URL | 2014/08/01 23:13 * edit *

Gran Lusso の意味と愛する気持ちが十分に伝わってきました。
 僕は機材の性能を限界まで引き出す仕事をしていましたので、如何に整備が大事か、機材が発する振動、音、臭いなどを計器以外から感じることが大事か良くわかります。
 それが機材と一緒になって疾走する醍醐味なんですね。
 これがわかる方は、風になれます。

 高校生の時に、ライラックLS18と言うバイクに乗っていました。
 今はこの会社はありませんが、浜松でヤマハと同業で粋な車体を製造していました。
 シャフトドライブ。
 このバイク、今は信じられないでしょうが、高校の担任教師からもらいものでした。
 友人と整備をして走るようにしました。
 
 今時こんな魅力的な車体は無いです。

 ちなみに当時の自動二輪免許取得は、中学の担任のバイクを夏休み、試験前日校庭で乗り回し一発勝負で翌日試験会場へ行って実技取得しました。

 こんなことをしたら先生は学校から去らないといけないんでしょうね。
 おおらかな時代でした。

 jetpapa #- | URL | 2014/08/02 05:35 * edit *

こんにちは^^

メ〇ボの皮を被ったカー基地です(笑)。
いやーいいね^^。ベスパの乗り方を解説したブログ記事、ワクワクしながら読ませていただきました!
キック始動、チョーク、押しがけ、ハンドグリップギアチェンジ・・・いいな~味がありますね~^^。
今の若い衆は、何の事だかわかんないでしょうね。
さすが、もと枢軸国(笑)の作ったバイク。やっぱイタ車はいいね~^^。(なのに車はなぜフランス車?)

タンデムで実に気持ちよくドライブした気分になりました!

farwater #- | URL | 2014/08/02 14:11 * edit *

>jetpapa さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。すごいいいお話しですね!

ボクのお世話になっている世田谷のベスパ屋さんはブリジストンのバイクも扱っていて、BS 350GTRとかBS90スポーツとかはお店でみたことあるんですが、丸正自動車のライラックは知りませんでした。勉強不足ですね。

なので画像検索してみたら、あらら、かっこいいですね。ベスパと並べて写真撮ってみたいな。
さらに担任の先生からいただいてお友達といっしょに整備されて、校庭で練習で一発合格…。
いいエピソードですね。別にボクは後ろ向きになりたいわけじゃないんだけど、
こういうお話しを聞くとやはり今の時代なにかを失ってここまできたとしか言えないと思います。それよりJetpapa さんのバイカー姿見てみたい!(^^)

Gran Lusso #- | URL | 2014/08/02 22:24 * edit *

>女神さま、こんばんは!

コメントありがとうございます! farwater さんに喜んでもらえるかなと思いながら、
記事書いてました(^^) 、良かったです。イタ車も乗ってみたいんですけどね。チェロキーの次に「アルファロメオのジュリアスーパーは?」って妻に言ったら「旧車はダメ」って。。。当たり前か(笑)それでミニバン探していたらワーゲンのトゥーランとピカソに行き着いて、試乗したら性格も生き方もゆる〜い妻にはドイツ車は向かなかったみたいで、ボクも性格ネジ曲がっているので変人シトロエンとなりました。

Gran Lusso #- | URL | 2014/08/02 22:46 * edit *

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# |  | 2014/08/03 09:08 * edit *

無理だ、、、

「これ乗ってみ?」って預けられても、エンジン掛ける事すら出来ない。。。
よしんば掛かっても、動かす事すら出来ない。。。
初めて知りましたよ、まさかこんなシフトだったなんて。。。
これでもFZR250とDT200のオンオフ両刀使いだったんですが。。。_| ̄|〇

かっしー #63YgfPqI | URL | 2014/10/11 02:22 * edit *

かっしーさん、ベスパに反応してくれて有り難うございます!(^^)

コツさえ掴めば誰でも乗れますよー。オンオフ両方乗られているなんて絶対いけますよ。ボクなんか今のベスパは3台目なんですが、学生のときの教習車CB400に乗った以降は、ベスパしか乗ったことないんでもう普通のバイクは乗れないと思います(笑)バイクでもスクーターでも風を感じるってステキですよね!

Gran Lusso #- | URL | 2014/10/11 22:51 * edit *

GLさん、こんばんは。

GLさん、またまたイイ話ですね。
私は自動二輪免許取ったのが高校3年の時。(40年以上も前、笑)一足先に免許取った友人のCB250を借りて空き地で練習し、いきなり県警の試験を受けたらなんと一発で合格。
(本番の実地試験は劇的な出来栄えだった)

その後、親が学校に呼び出されて、受験前に遊びまわっていいのかぁーって、こってり絞られました。(思い出すなぁ)
その直後KAWASAKIのマッハIII、ホンダCB750が登場してくるのですが、私の愛車はホンダのダックス。(笑)
下宿していた学生時代、これで通しました。卒業時に後輩に譲り、東京に来てからはご無沙汰状態。
27歳でフライを始め、未明の川沿いで仮眠できて雨がしのげる車が欲しいと買ったのがジムニー 550 SJ30、2ストジムニーですね。直前に4輪免許取ったばかりで、初めて運転するのが新車のジムニー。環八を走ってアパートに帰るのが不安で、ディーラーの人に先導してもらいました。今思うと笑っちゃいますよ、ホント。
翌日は早速、奥多摩へドライブ。うれしかった!
クラッチの踏み込むストロークが長く、坂道発進のコツをマスターするまでは急坂で停まると冷や汗でしたね。
それでも、ジムニーさすりながら、お前と一緒ならどこでも行けるぞって思いました。
キャンプ用具満載して毎年行ったっけ…
子どもが小学生になったとき、キャパアップのためにステーションワゴンに買い替えました。
今となると、やっぱジムニーってイイな、そう思う今日この頃です
^_^)./‾‾‾‾‾‾‾˘〜

numassan #- | URL | 2014/10/18 22:12 * edit *

numassan、おはようございます。
過去記事にもコメントありがとうございます(嬉)世代的なこともあるのかバイクを乗られていた方がTNKには多くいらっしゃいますね。jetpapa さんのライラックLS18とかGreenCherokee さんのKMX125とか…、ボクの場合は大学時代にバイトの貯金でベスパ100を買い、それで通学していました。つぎに70年代製造のベスパ200Rallyを乗り、そして15年ぶりにひょんなきっかけでこのベスパ150GL(Gran Lusso)に乗るようになったんです。車は今春に泣く泣く買い替えちゃったんですが、Jeep Cherokee XJ sportsを18年間大事に乗ってきました。これはGreen Cherokee さんのお乗りになられているチェロキーの前のモデルにあたります。なのでこのあたりの話しになるとお互いにシンパシーを感じるようです(笑)実はその車を買う時に候補として悩んでいたのがジムニーでした。当時、スノーボードに嵌っていて雪山行くのにチェロキーにするかジムニーにするか真剣に悩んでいたのを思い出します。なので、今回のnumassanのコメント、いいですよねー。「お前と一緒ならどこでも行けるぞって思いました。」ボクもチェロキーのとき、そう思いましたもん(^^) 今度、ジムニー(しかもSJ30ってのがいい!)のお話しもっと聞かせてくださいね!!

Gran Lusso #- | URL | 2014/10/20 09:15 * edit *

初めまして、「ベスパ 乗り方」で検索して記事を読ませていただきました。
写真つきでとてもわかりやすかったです!

#- | URL | 2016/06/16 17:03 * edit *

こんにちは
コメントありがとうございます。「乗り方」で検索されて見て頂ける方がいらっしゃるなんて嬉しいです。あれから2年経ちましたが、愉しく乗り続けてます。もし機会があれば旧車でもスモールでもPXでもぜひハンドチェンジのベスパに乗ってみてください。ありがとうございました

Gran Lusso #- | URL | 2016/06/19 19:05 * edit *

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